先進的な衛星では、姿勢アクチュエータにコントロールモーメントジャイロ(CMG)を採用することで、より高度な制御を実現しています。
同じ電力制約の中で、より良いスルーレートを得ることができます。
しかし、CMGは高価であることが多いです。制御方法や機械的な構造がより複雑になっているためです。しかし同じ角運動量貯蔵能力を持つリアクションホイールと比較し
体積や重量は大きくなるが、出力トルクは大きくなります。
Tensor Tech社のRS100は、2度回転で駆動する可変速シングルジンバルCMGを採用しています。
自由度の高い球状モーター技術。機械構造を簡素化することでCMGの体積・重量の縮小に成功しました。
CMGは比較的複雑ですが
システムダイナミクスを心配する必要はありません。RS100には、制御モードとトルク制御モードに速度制御と回転制御が組み込まれています。
速度モードを使用することで、ユーザー独自のADCSを開発することができます。
インナーローターの回転数やCMGの傾斜角度を正確に制御するアルゴリズムを開発しました。
トルクモードを使用すると、RS100はトルク出力ユニットとして扱われ、CMGを生成します。
衛星のスルーレートが1 deg/s以下であることを前提に、内部で制御・操舵の法則を設定します。
特徴
- 最大角運動量記憶装置。10 mNms
- 最大トルク:1mNm(調整可能)
- インナーローターの速度制御精度 <5rpm
- チルト角制御精度 <1度
- ローターインバランス:G0.4以下
- 磁気シールドのためのミューメタルカバー
- GNSSシステム、3軸マグネトルクーラーをオプションで提供
電力&メカニカル
- 電源電圧:3.3V & 5V
- 消費電力 <1W
- 体積:0.1U+φ64mmツナ缶
- 質量 < 250 g
信頼性
- 2021年以降の飛行遺産
- 1.5U~3Uの低軌道用キューブサットで3年間使用可能
- 動作温度: -20 ~ 60 deg C
- PCBとアセンブリ IPCクラス3標準
ユーザーインターフェース
- I2CまたはUARTを使用したオンボードコンピュータ(OBC)による速度またはトルクの制御コマンド
- パソコンで校正、設定、シミュレーションができるユーザーフレンドリーなカスタマーサポートソフトウエア
- PC104コネクタを標準装備、取り付け穴や電気コネクタのカスタマイズが可能